御中道・御庭・奥庭
 
期日:2018年7月3日
 
参加者数:5名 (サークル山行)
 
 
世界文化遺産《 富士山-信仰の対象と芸術の源泉 》として登録された富士山。 今日はその富士山を信仰する人たちの間で、「 富士山を三度登頂した者 」だけが御中道巡拝として許される修験の道を歩きます。
かく言う私は中2の時に一合目から初登頂、そして定年後に登った時の二度だけ、それでも今回同行の方たちは皆さん資格があるようなので、私もどんじりでお供させて頂くことにしました。
16世紀頃に始まった御中道巡拝は、全長25Km程あったそうですが、大沢崩れの通行止めなどで、現在は一部を残すのみとなっています。 そのうち観光地として整備された御庭・奥庭コースを巡ります
 
 
 
スバルライン五合目御中道コース入口です。 
後で知ったことですが、五合目広場にある小御嶽神社が本来の出発地だそうです。 ご挨拶もせず失礼しました。
森林限界付近にある御中道は、コメツガやカラマツの林に敷石の敷かれた散策路のようです。


 
林を抜けると、遠くに南アルプス、八ヶ岳連峰、眼下に青木ヶ原の広がる展望の良い所へ出ました。 なおも行くと、道は明るいダケカンバなどの落葉低木が多くなり、森林限界の様相を呈してきました。


 
樹木が疎らに無なってくると、大きな堰堤や砂防工事が目に付くようになりました。 落石、崩落など富士山のダイナミックな活動が伝わってきます。 御庭は富士山颪(おろし)など自然の厳しさで、木々の成長が抑えられ、広い視界が楽しめるところです。


 
時々姿を現す富士山山頂に向かって感謝のご挨拶です。
\(^o^)/(^o^)/
御庭から150mほど下り、富士スバルラインを
横切った所に奥庭の入口があります。


 
富士スバルラインから更に下った所に御庭があります。 
御庭を遊び場としていた天狗さまが、山頂から持って来た岩をここに祀り、道中安全の守りとしたそうです。
盆栽の様な木々など回遊式庭園の様な奥庭


 
奥庭展望台から見晴らす山の嶺々、振り仰げば富士の高嶺。 
ベストビューポイントで記念の パチリ!
木に打ち付けられていた矢印板らしいもの。 
御中道は道は良く整備されているのに、経路標識が無かったように思うので、道迷いに注意が必要です。


 
バスの時間の都合で五合目に引き返すことにしました。 
途中御庭のベンチの休憩は、まるで雲上の食卓です。
スバルライン五合目へ戻りました。 富士山に登る人や降りてきた人、五合目からの眺望を楽しむ人達の喧騒は驚くばかりです。 日本人は私達だけです…たぶん。


 
富士山の花と言うと、あの大きくて偉そうな富士アザミしか思い浮かびませんでしたが、
まだまだ沢山あることを知りました。 さすが富士山奥が深いです。
 
 
御中道の花-1
上段: ハンショウズル  イワツメクサ  ウメハタザオ  
下段: ハクサンシャクナゲ  イワオウギ


 
御中道の花-2
上段: ベニバナイチヤクソウ  コケモモ   
下段: オンタデ  ベニイタドリ(メイゲツソウ)  シロハナヘビイチゴ


 
御中道の花-3
上段: タカネバラ  ミヤマハナゴケ   
下段: コメツガ  カラマツ  サルオガセ
 
 
 
 
 
  
     
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