針ノ木岳・蓮華岳(ハリノキダケ・レンゲダケ)
 
期日:2018年8月21~22日
 
参加者数: 4名 (サークル山行)
  
登山コース

針ノ木岳大雪渓は、白馬大雪渓、劔沢雪渓と共に日本3大雪渓に数えられ、変化に富んだ地形とロケーションは、シーズンを問わず人気の登山コースとなっています。 
八月盛夏、地上の厚さを逃れ黒部立山アルペンルートの玄関口、扇沢総合案内センターから出発しました。 
   
第一日目
 
針ノ木岳登山口までは、蛇行する針ノ木自然遊歩道と何度か横断し、直線で林や河原を突っ切り登山口に向かいます やっと目的の針ノ木岳の見渡せる広場に出ました。
 谷の奥のピラミッド型に高く立つ山が針ノ木岳です。
  
 
針ノ木岳登山道入口! ここからが本番です。 
よし!気を引き締めて行きましょう。
沢を渡り、湿ったブナ林や藪の中を抜けて大沢小屋に到着しました。 大沢小屋ゆかりの百瀬慎太郎さんは、日本で始めて山岳ガイドの元となる、山案内組合を組織した人として知られ、また「山を想えば人恋し、人を想えば山恋し」などの詩でも知られています。
 
 
大沢小屋を過ぎると渓流の左岸に沿った道になります。 渓谷の見渡せる開けた所に出ました、雪渓の張り出している時期であれば、この辺りからアイゼンを着け雪渓を登り始める所ですが、今は谷の奥に後退して見えます。
 
 
渓流を右岸に雪渓を左岸にと、何度か渡りを繰り返し高度を上げて行きます。 岩が迫り雪渓が狭くなった「ノド」部の高巻ルートのクサリ場は、岩がもろくチョット怖いです。
 
 
高巻きルートを上り詰め、
雪渓を見渡せる眺めの良い場所で昼食です。
ガレ場が終わったあたりからガスって先が見えなくなり、急な道はジグザグジグザグと、どこまでも続くかのようです。
 
 
今日宿泊する針ノ木小屋に到着です。 
少し休憩してから蓮華岳へ、もうひと頑張り。
蓮華岳の急登から望む針ノ木峠は、天正12年の厳冬期、佐々成政が遠江国浜松城主の徳川家康に会うため、この峠を越えた「さらさら越え」が知られています。 (常願寺川➜立山温泉➜ザラ峠➜中ノ谷➜刈安峠➜黒部川の平➜針ノ木谷➜針ノ木峠➜籠川谷) しかも往復!!
 
 
ハイマツと砂礫の広がる稜線のピークをいくつか越え、
蓮華岳の山頂を目指します。
夏羽のライチョウの親子が足元へ。

蓮華岳山頂 ヽ(^o^)丿。 
雲の合間から周囲の山峰が望め、明日行く針ノ木岳からの光景に期待が高まります。

 
第二日目
 
おはようございます。 針ノ木岳へ出発です。 
稜線が朝日に輝き、山頂からの眺望が期待出来そうです。
アップダウンを繰り返す稜線の向こうに
剱岳が姿を現しました。

 
針ノ木岳山頂到着!! 黒部湖の向こうに堂々とそびえ立つ立山連峰と劔岳、
息を吞む光景です。
 
 
振り返って高瀬湖の彼方には北アルプス峰々、八ヶ岳そして富士山等々大パノラマです。

 
ご機嫌のひと時を パチリ。  山頂の展望に満足し、針ノ木峠まで戻り、小屋で夏季だけ働いているネパール人に記念の一コマを撮ってもらいました。

 
 
昨日は霧に霞んで見えなかった九十九折れの
ジグザグ道から、消え残る雪渓の上端が見えます。
高度を下げるとともに、しばらく忘れていた、夏の暑さが戻って来ました。 雪渓から巻き起こる冷風と、スノーブリッチの奥底から流れ出る渓流にほっとするひと時です。
 
 
雪解け水を頭からざぶざぶ プハ~ 再び雪渓や流れを渡り、徐々に盛夏の下界へ
下って行きます。
   
   
扇沢に帰り着きました。 
夏の針ノ木岳大雪渓が十分に楽しめた山旅でした。
 
 
 
 
  
     
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